二十四節気のひとつ雨水は、雪や氷が解けて雨に変わる頃です。
二月の異称である如月(きさらぎ)は、着物を更に重ねて着る「衣更着」に由来するともいわれ、まだまだ寒さ厳しいことですが、梅の花の美しく咲く頃でもあります。
福岡県の太宰府天満宮の本殿右には、飛梅(とびうめ)という梅の樹があります。
都を追われて大宰府に赴く菅原道真(すがわらのみちざね)公が「東風(こち)吹かば匂ひおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ」と詠んだ梅の樹が、都から道真公を慕って飛んできて花を咲かせたという伝説を持ちます。
菅原道真公は平安時代前期の学者、政治家だった人で、学問の神様として信仰されています。京都の北野天満宮はこの菅原道真公をおまつりした神社です。(2014年掲載)