鮭には白鮭、紅鮭、銀鮭、鱒之介(マスノスケ)などの種類があります。日本で一般に鮭と呼ばれているのは白鮭で、秋味は秋に産卵のために川に戻ってくる白鮭のことをいいます。また春から夏にかけて取れた白鮭は、季節はずれの鮭という意味で、時知らずや時鮭と呼ばれます。
紅鮭は濃い紅色が特徴で、スモークサーモンなどに加工されており、鱒之介は一番大きくなる種類の鮭で、キングサーモンという英名で知られています。
鮭と鱒には明確な区分けがありません。通常春から夏にかけて取れるものを鱒、秋に獲れるものを鮭と呼んでいます。
また鮭や鱒の腹子(卵巣)は、未熟卵が筋子(薄い膜に包まれたまま塩漬けしたもの)、熟卵はいくら(薄い膜を取り、卵粒を分離してから塩漬けや醤油漬けにしたもの)として利用されます。