和食トリビア集


秋の七草(あきのななくさ)

慣習・年中行事 9月

秋の七草は、萩(はぎ)、薄(すすき)、撫子(なでしこ)、葛(くず)、女郎花(おみなえし)、藤袴(ふじばかま)、桔梗(ききょう)をいいます。

奈良時代の貴族で歌人である山上憶良(やまのうえのおくら)が万葉集に「秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七種の花、萩の花尾花葛花なでしこの花女郎花また藤袴朝顔の花」と詠んだことから、日本の秋の代表的な草花として親しまれるようになり、名月鑑賞や秋祭りに欠かせません。

歌の中の尾花は薄、朝顔は桔梗だとされており、一説に奈良時代には桔梗の代わりに朝顔を入れたともいわれています。(2013年掲載)