和食トリビア集


柏(かしわ)

慣習・年中行事 5月

柏はブナ科の落葉高木で、葉は大きく、古くから食物や酒を盛る食器として用いられてきました。このことから饗膳をつかさどる料理人は膳・膳夫(かしわで)と呼ばれました。

端午の節供に食べる柏餅は、餡をくるんだ餅を柏の葉で包んだ日本古来の食べ物です。柏は若い芽が出ないと古い葉が落ちないことから、後継ぎが絶えないようにという縁起を担ぎ食べられるようになりました。 (2014年掲載)