6月1日と10月1日は衣替え。衣類や調度を季節に合わせて取り替える日とされています。日本人の伝統衣装である和服は、着用する季節によって3つの種類を使い分けています。
10月1日から5月末まで着るのは袷(あわせ)といわれるもので、裏地を付けて仕立てた着物です。江戸時代には冬の間はこの袷に綿を入れて仕立てた綿入れを着ていました。
6月と9月に着るのが単衣(ひとえ)といわれるもので、袷の着物の生地に裏地を付けずに仕立てたものです。
7月から8月には、絽(ろ)や紗(しゃ)、羅(ら)などの涼しげな生地で裏地を付けずに仕立てた薄物(うすもの)や麻の着物を着用します。(2014年掲載)