和食トリビア集


酉の市(とりのいち)

慣習・年中行事 11月

酉の市は、毎年11月の酉の日に各地の鷲(おおとり)神社や大鳥神社で行なわれる商売繁盛、開運招福を願う祭りです。

酉の日は12日に一度回ってくるため、1ヶ月に2度ある年と3度ある年があります。最初の酉の日は一の酉、その後は二の酉や三の酉といい、三の酉まである年は火事が多いといわれています。

熊手は酉の市の縁起物として有名です。もともと農具として扱われていましたが、福運や富をかき集めるとして、招福の縁起物になりました。酉は客をとり込むという縁起とも結びつきます。酉の日に売られる熊手は、翌年は更なる福を招くように、年々大きくするのがよいとも言われています。

熊手には、お多福、鶴亀、鯛、打ち出の小槌、米俵、大判小判、宝船等々の縁起物が盛りだくさんに飾られます。(2013年掲載)